山下達郎・B’z・MISIAのドラムも担当した青山純とは?「一つ打ちの真髄」も要チェック!

ドラマーってあまり目立たないよね…。気になる子をライブに誘ったけど、演奏してたことすら気付かれなかったよ!!
…。君は一体なんのためにドラムをやっているの??

皆さん、誰もが知っている名曲のドラムを誰が叩いているか知っていますか?

ロック・バンドなどではドラマーにもスポットが当たったりしますが、ポップスだとあまりドラムに注目しない人が多いのではないでしょうか?

TVのCMで流れた誰もが耳にしたことがある名曲でも、ドラマーが誰なのか名前を知っている人は一般人には少ないでしょう。

下手をすると、ドラマーですら名前を知らないという場合もあります。

いわゆる「ドラム・ヒーロー」になるのは、なかなか難しいものです。

例えば、山下達郎のバンドのドラマーは、青山純さんでしたがご存知でしょうか?

青山純さんは、日本を代表するスタジオ・ドラマーで、山下達郎以外にもあらゆるアーティストのバックで演奏した偉大なミュージシャンです。

青山純さんが亡くなられたときは、リズム・アンド・ドラムス・マガジンで、追悼特集が掲載されました。

山下達郎・B’z・MISIA…。様々なバンドを支えたドラマー

 

クリスマスソングの定番曲を叩いているのは青山純さん。心地良さを感じたのは、ドラムの功績も大きいでしょう。

 

MISIAのライブは青山純さんが亡くなるまで、青山純さんで固定されていました。

音楽番組では、椎名林檎さんのバックで演奏されていました。叩き手が変わるとまた雰囲気が違って良いですね〜。

他にもサポートしたミュージシャンはあげればキリがありません。

息子の青山英樹さん(兄)はBabyMetalのドラマー

「凄いバンドを陰ながら支える」ということをできてしまう。という共通点には親子を感じますね!

息子の青山友樹さん(弟)もドラマーだった

バンドnano.RIPEは2016年に脱退されていますが、2018年に29才という若さで亡くなっています。

青山純のシンプルすぎるプレイスタイル

「SIMPLE IS BEST」を地でいくスタイルは男らしく、かっこいいです。

ダブルストロークを使わない!?

最近の上手いドラムの定義は「手数とかスピードとか複雑さ」で評価されがちです。

でも、青山純さんのドラムは、このようなものを求めてないように感じました。

なぜならこのダブルストロークをほぼ全く使わないのです。

ダブルストロークが使えると複雑なフレージングが叩けるのに…。なんで!?!?

その答えは「一つ打ちの真髄」にある

青山純はシングルストローク「一つ打ち」に特化したドラマーでした。

そして、「一つ打ちの真髄」というタイトルの教則DVDを出しています。

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その中で「僕は、他のドラマーが速くて複雑なドラミングをしているのを見て、これは僕には無理だと思い、一つ打ちだけをやることにしました」というようなことを述べています。

そして、最初に紹介される基礎練習が全部フル・ストローク or 全部ダウンストロークなのです!

えっ!?となる内容のDVDだけど「真髄」がある

普通なら、

  • フル・ストローク
  • ダウン・ストローク
  • アップ・ストローク
  • タップ・ストローク

という4種のストロークを練習して、アクセントを調節していくのが”基礎”なのですが…。

青山純さんは「バーン! バーン! バーン! バーン!!!」と、小手先で叩くノーアクセントの叩き方は、一切やらないのです!笑

え、え、えぇ~・・・これが基礎?

青山純さんいわく「プロというのは基礎の繰り返しです」だそうです。

ポップスのドラマーに求められるのは、安定したスネアのバックビート

スネアのバックビートは、アクセント・ショットなので、基本的に全部ダウン・ストロークなのです。

基礎であるダウン・ストロークを極めて、それをひたすら繰り返せるのが、本当のプロ・ドラマーだという信念があるわけですね。

しかし、右手は異常に速い

左手は、とことん安定したバックビートに特化しています。

しかし、右手は全く違うのです。

青山純が演奏した、竹内まりやの「プラスティック・ラブ」を山下達郎がライブでカバーしたものは、大体BPM110ぐらいでした。

そして、その曲をハイハットで16ビートを刻み続けるんですよ。片手で!

片手!?そんなドラマー、メタル・ドラマーでもみたことないよ…!!

BPM110の片手16ビートというと、右手のスピードはBPM220の8ビートに相当しますから…。メタラーも顔負けですねww

そして、超高速で軽快にハイハットを刻みながら、バックビートはゆったりと…。

と見せかけて「バーン! バーン! バーン! バーン!!!」 フルパワーのアクセントショット!

これです。

これが青山順の真骨頂です!

左右のスティックの太さ、長さが違う

青山順さんのシグネチャー・スティックは、VATERから販売されています。

これがまた変わっていて、右と左で太さ・長さが違うんです。

スネアのバックビートを叩くための左手用スティックは、長く・太く。ハイハットを軽快に刻むための右手用スティックは、短く・細く

完全に役割を分けているのです。

普通、ドラムの練習では、左右の音の大きさや、ストロークの軌道などを、ぴったり合わせるように指導されます。

一般的には、左右のスティックは、全く同じ重量、同じ音程であるのが望ましいとされています。

ところが、青山純シグネチャー・スティックは、その基本ルールを堂々と破っているのです。

ドラムセットを使って、ポップスの伴奏を行うのに、完全特化したスタイルだと言えるでしょう。

ポップスの役割をつきつめて、基礎を極めたら特殊になったドラマー

青山純のドラムは、手順やパターン的には、わりと簡単に叩けます。

複雑なことはほとんどやりませんからね。

しかし、その音は絶対に出ない・・・青山純以外では出ない・・・

基礎を繰り返し続けて、ドラマーとしての役割をつきつめていったら、誰にも真似できないほど特殊なドラマーになってしまった。

青山純はそういう人なのです。

青山純さんは凄すぎて突っ込みどころが多いですが、ぜひこの機会にサポートしたアーティストを含めて聞いてみてください!