80才を超えて現役!RCCスクール創設者「猪俣猛」のドラム人生を徹底解説!

日本を代表するジャズドラマー・猪俣猛先生って知ってる?

猪俣先生!もちろん!

日本ジャズドラムの巨匠と言っても過言ではない猪俣 猛

ドラム指導にも力を入れており、数々の生徒がいることから「猪俣猛先生」と呼ばれることもあります。

そして、2020年現在84歳ですが、まだまだ現役のドラマーとして活動されています!

さて、今回はそんな猪俣猛先生の

  • プロフィール/経歴
  • ドラムセット/使用機材
  • 逸話/伝説/小ネタ

などについてお届けします。

この記事を読めば、猪俣猛先生に詳しくなれるので、是非最後まで楽しんで行ってください!

猪俣猛のプロフィール

本名:猪俣猛
出身地:兵庫県宝塚市
生年月日:1936年2月6日
使用楽器:ヤマハ

猪俣先生がプロとしてデビューされたのは非常に若く16歳の頃です。

宝塚市出身ということもあり、

  • お父様が宝塚歌劇団のオーボエ演奏者
  • お兄さんも非常に有能なトランペッター

と、音楽に恵まれた環境で育った背景もあったのかもしれません。

そして、後ほど詳しく紹介しますが、猪俣先生の魅力は経験の豊富さです。

  • 米軍キャンプでのライブ
  • 書籍「カーネギーへの道」出版
  • ジャズ界で個人最高の栄誉「南里文雄賞」を受賞
  • ドラムスクールの設立
  • YouTubeチャンネルの設立

など、80才を超えた今でもエネルギッシュに活躍されています。

人生経験が豊富な猪俣先生のドラム指導、一度受けてみたいものです!

略歴、バンド遍歴など

1936年
兵庫県宝塚市で生まれる
1950年
「Sing Sing Sing」を聴いて、プロのドラマーになると決意
1952年
プロデビュー。様々な場所でライブを行う
1956年
故郷を離れ、20歳で上京
1957年
21歳でスイングジャーナル誌の新人賞に輝く
1976年
ドラムを通じて音楽の柴らしさを教える「リズム・クリニック・センター(RCC)を設立
1991年
音楽生活40周年を迎え、Bunkamuraオーチャードホールを皮切りに全国縦断コンサートを行う
1994年
「Japan Just Jazz All Stars」を率いてアメリカ・ニューヨーク公演を行う
1995年
スイングジャーナル社より、ジャズ界で個人に与える最高の栄誉「南里文雄賞」を受賞する
1996年
著書「カーネギーへの道」を出版
1997年
この年から、飛鳥ワールドクルーズにて猪俣猛カルテットで連続乗船
2000年
音楽生活50周年コンサート「リズム&ジャズ」を行う
2010年
この年から、成城ホールにてジャズフェスティバル「JAZZ IN SEIJO」をプロデュース

ドラムを始めたきっかけは「Sing Sing Sing」

猪俣先生がドラマーになろうと決意したのは14歳の頃でした。

ペニー・グットマン・オーケストラのカーネギーホールコンサートのライブ盤を見て、ドラマーのジーンクルーバーに「しびれた」ので「自分もドラマーになって、いつかカーネギーホールの舞台に立ちたい!」と思うようになったそうです。

そして、猪俣先生は実際に1994年にカーネギーホールで演奏されています。

有言実行!かっこいい生き様です!

「幼い頃から音楽に囲まれて育った」ということもありますが、一度たてた目標をブレず、実際に叶えるのは、きっと想像を絶するほどの努力があったはずです。

猪俣猛のドラムについて

ドラムセットは基本的に全て「YAMAHA」

猪俣猛先生は、ヤマハドラムスのエンドーザー

ドラムセットは基本的に全て「YAMAHA」のものです。

主に「YAMAHA Maple Custom Takeshi Inomata original」モデルを使用されています。

猪俣猛先生のドラムセットについて詳しく知りたければ、先生のオフィシャルサイトをご確認ください!

パフォーマンスについて

先ほど紹介した動画は、猪俣先生がドラマーを目指すきっかけとなった曲「Sing Sing Sing」を演奏されているものです。

少し昔の映像で、オーケストラとの共演になっていますが、猪俣先生を代表する曲になっていると思うので、ぜひ一度見てみてください!

現在はYouTubeにも進出中!

猪俣先生、なんと2020年8月より、Yotubeでイノさんチャンネルを開設されたようです。

80代なのに素晴らしいパワーですね!!

毎月2回、毎週土曜日20時から生配信でドラムを叩きつつ、音楽の話をされるようなので、気になる方は是非ともチェックしてみてください!

逸話や伝説、小ネタなど

小さな頃から、音楽漬けの生活!?

猪俣猛先生は、お父様が宝塚歌劇団のオーボエ奏者であったように音楽に囲まれた環境で育ちました。

昼間は宝塚歌劇団のオーケストラ・ボックスでレビューやミュージカルの演奏を聴き、夜はお父様が出演していた神戸の「ビー・ファイブ」というシビリアン・クラブで働きながらジャズのグルーブを身体に叩き込む日々。

そしてプロデビュー後は、ジャズの本場アメリカ人のお客さんを相手にしたステージをこなしながら、場数を増やしていったそうです。

当時は戦後まもない時期(GHQの時代)だったので、最初は米軍キャンプの仕事が多かったそうですよ。

ドラム指導にも力を入れているって本当?

猪俣猛先生は、1976年に「リズム・クリニック・センター」(RCC)を設立

ドラムを通じて音楽の素晴らしさを教えため、精力的にドラム教育をされてきました。

そして、RCCドラムスクールは2020年現在創立44周年を迎え、関東近郊が中心にたくさんの教室と提携してレッスンを行っています。

RCCドラムスクールでは、猪俣猛先生が書かれた独自のテキストやカリキュラムに沿って指導が行われているそうです。

猪俣先生の数々の名言!

プロドラマーとして、人生の先輩として、猪俣先生は数々の名言を残しています。

「音楽は、まずはハートが大事。テクニックは後でついてくるものだ」

「最近ではデジタルの時代になり、子供の心までデジタル化されてきてしまった。人間関係をうまく作ることができない現代っ子たちに、ドラムを通してハートの部分を伝えるのがぼくの今の仕事です」

ドラムという楽器を生涯に渡ってきた猪俣先生がおっしゃると、とても深みがありますね!

現に、デジタル化が進んでいく中で「効率重視」や「小手先テク」にばかり目がいってしまい、打楽器としてのドラムは廃れていったように感じます。

DTMの誕生、電子ドラムの発展など良い面もあるのですが…。

この点から省みるに「人間として大切なことに気づかせる」ことをドラム指導の一部と捉えられている猪俣先生の教育方針は、今必要とされているものなのかもしれません。

数々のプロドラマーを生み出してきた猪俣先生。「音楽家である前に、まずは一人の社会人ですよ」といった言葉も残されており、音楽以上のものを教えてくれる先生です。

まとめ

今回は日本のジャズドラマーの重鎮と言える猪俣猛先生に関してご紹介しました。

  • ただ上手いドラムが叩けるようになればいい

そのように思わず、ドラムを通して「人間としての在り方」まで指導しようと考え、実行されているのには本当に尊敬します。

「テクニック」なら機械でもできますからね。先生はきっと「人間だからこそできるドラムの表現」を継承しようと考えているのではないでしょうか?

そして、ものすごく軽やかなドラム捌きを見ると「ああ、何事もリラックスして、コツコツと進むことが大切なんだな」と思わせてくれます。

往年のバディ・リッチもそうですが、ドラムの演奏に置いて「力」はほとんどいらないのかもしれませんね。

ジャズにはJ-POPやロックとはまた違った楽しみがあります。ぜひ猪俣先生をきっかけにジャズの世界に親しんでいただけたらと思います。