ドラム機材購入で迷う初心者ドラマー必見【機材選び方特集④ハイハット編】

いつも練習スタジオに備え付きのドラムセットを使って練習しているんだけど、最近ハイハットの音に不満が出てきたな〜。
贅沢な問題だね…笑。でも、確かに金物類はジャンルで好き嫌いが分かれやすいから、バンドメンバーも同じことを思っているはずだよ。

一般的に、練習スタジオに備え付けられているドラムセットでは、

  • 安価に購入できるハイハット
  • 割れにくい厚くて頑丈なハイハット

が使われています。

ドラム初心者からパワー系のドラマーまで不特定多数の人が叩くため当然ですね。

それに対して、プロは求めるサウンドに応じて自分専用のハイハットを持っています。

  • 万人が「良い音」と評価する高価なハイハット
  • 割れやすくても薄くて繊細に反応するタイプのハイハット
  • 自分の演奏ジャンルに適したハイハット

など、非常に様々です。

やはり、ハイハットを含むシンバルはチューニングができないので、欲しい音がたくさんある方は、数が必然的に増えてしまうんですよね…。

ですが、プロの音に近づこうとするならプロが使っている機材を使うのが一番!ということで今まで3回に渡り、ドラム機材の選び方をまとめてきました。

スネア購入で迷う初心者ドラマー必見【機材選び特集①スネアドラム編】 ドラムペダル購入で迷う初心者ドラマー必見【機材選び方特集②ペダル編】 ドラムシンバル購入で迷う初心者ドラマー必見【機材選び方特集③シンバル編】

そこで今回は、前回のシンバル類特集をさらに掘り下げ、ハイハットについて詳しく紹介していきます。ぜひ「機材選び特集③シンバル編」をみてから、こちらの記事を確認してくださいね!

ロックやポップスなどのジャンルのドラマーにとって、特に叩く頻度が多いハイハット。今は必要なくても、オリジナルバンドを組むようになると「こんな音欲しい!」と思うはずなので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

自分好みのハイハット・シンバルの選び方

自分好みのドラムセットを作る過程では、一番多く叩く機材から自分が気に入るものに買い替えていくと効率的です。ここではハイハットメインではありますが、シンバルの選び方にも繋がる部分なのでしっかり学んでくださいね!

初心者ドラマーは「普段使っているもの」を基準にしよう!

ハイハットと言えど、非常に多くのメーカーが存在します。

そのため、いきなり楽器屋に行ってみても「どれにしようかな…。」と迷ってしまうもの。

そこで初心者ドラマーの方にオススメなのが「練習スタジオで叩いているハイハットを基準にする」という方法です。

いつも使っているハイハットは、あなたにとってどう感じますか?

  • 叩き心地が硬い/柔らかい
  • 音がうるさい / 高い・低い 

など、どんな些細なことでも紙に書き出してみましょう!

そして、そのハイハットが「どこのメーカーの、どのモデルなのか?」も把握しておくことを忘れずに。

  • セイビアンのB8
  • AジルジャンのNew Beat

など、ハイハットに直接名前が書いてあると思います。文字が消えていたり、何か分からなければスタジオのスタッフさんに聞けば教えてくれるはずですよ。

この方法は、ハイハットだけでなく、スネア・シンバル・ペダルなど他の楽器を選ぶ時にも応用できそうですね!

基準ができたら⓪具体的に音の方向性を決める

さて、1つの基準ができたことで、ぼんやりと「自分がどんな音を欲しているのか?」見えてきたと思います。

ですがこの時点で楽器屋に行くのもオススメできません。

そこで次に、スタジオのハイハットを基準にして「自分が音の方向性をどのように変化させたいか?」より具体的に考えていきましょう!

ここでは音の方向性について

  1. 音量・ボリューム
  2. 音程感・ピッチ
  3. 明るさ、暗さ
  4. 豊か、枯れている

と言った、シンバルの音でよく使われる表現を軸に説明してきます。

感覚的な言葉が多く、メーカーによっても指しているものがバラバラだったりもしますが、まずは何事も基本から抑えていきましょう。

基準ができたら①音量・ボリュームを考える

まずは、音量です。

ハイハットを含むシンバルは叩く強さによって音量が変わりますが、そのハイハットの限界音量や、得意な音量の領域があります。

一般的に、分厚くて重い(Heavyな)ハイハットは、

  • ロックやメタルドラマー向け
  • 軽いタッチでは反応が悪く、ハイハットの音色の美味しいところが出ない
  • 強く叩く必要があるが、限界音量が広く、音量が大きい

反対に、薄くて軽い(Thin、Lightな)ハイハットは、

  • 繊細なジャンルのドラマー向け
  • 音量が小さめで、軽く叩いてもよく反応して響く
  • 思い切り叩いても、音量の頭打ちが早く来てしまい音量が出しづらい
特にロック系の方は、たとえ強弱をつけて叩き分けたとしても他の楽器にかき消されてしまうことも考慮してください。ただし、これまで叩いてきたハイハットがうるさすぎると感じるなら、より薄くて軽いハイハットを選ぶと良いでしょう。

基準ができたら②音程感・ピッチを考える

ハイハットを含むシンバルには、明確な音程というものはないのですが音程感はあります。

叩いてみて「高い音域が強いか低い音域が強いか」と言った具合ですね。

また音程のことをピッチといいますが、シンバルもピッチが高いとか低いとか表現されます。

こちらは主にシンバルの厚みと口径によって変化し、

  • 厚い or 口径が小さい:ハイハットは一般にピッチが高くなる
  • 薄い or 口径が大きい:ハイハットは一般にピッチが低くなる

比較的バンド全体のアンサンブルの中で目立つためピッチが高いものが好まれがちですが、ポップスなどでは目立ちすぎて逆に邪魔ということもあります。

自分がやる音楽のジャンルに合いそうな音程感のシンバルを選んでみてください。

ピッチを言葉で表すなら…。ピッチが高い「シャーン、キーン、コーン」。ピッチが低い「ジャワーン、ゴーン」という感じでしょうか。笑

基準ができたら③明るさ、暗さを考える

シンバルメーカーによって「明るい=ブライト=Blight」 とか「暗い=ダーク=Dark」というように表現されることが多いです。

こちらは音程感・ピッチと重なる部分も多いのですが、若干違うニュアンスを含んでいます。

例えば、ピッチが高ければ明るく聴こえ、ピッチが低ければ暗く聴こえるというのが一般的なのですが、有名なシンバルメーカーのひとつであるセイビアンのサイトでは「ピッチはブライトで、サウンドはダーク」というような表現がされていたりもします。

ええ…。どういう意味何だろう…!?

音を言葉で表現するのが難しいので、そう思うのも当然です。これを言葉で説明するならば「叩いた瞬間は明るくて抜けの良い音がするが、それが伸びずにすぐに収まって余韻は控えめながら複雑な感じ」といったところでしょうか。

シンバルの音は、一瞬ではなくある程度の時間持続します(減衰特性)ので、ここの印象を表現するために「ピッチはブライトで、サウンドはダーク」と書かれていたのですね。

ただし、金属の材質やハンマリングは、シンバル・メーカーの秘伝なので、ここで一概に「こうだったらこうだ!」と説明するのは難しいです。

なのでまずは、

  • 明るく伸び伸びとした音が良い
  • 暗く控えめなで複雑な音が良い

など、自分の好みや、演奏する音楽ジャンルに合わせて選択してみましょう。

ブライトかダークか?は、厚みや口径よりも使われている金属の材質やハンマリングによって影響を受けます。シンバル・メーカーのカタログやWEBサイトを見たり、サウンド・サンプルを聞いたりして「どのように違うのか?」感覚を養ってくださいね。

基準ができたら④豊か、枯れているか?を考える

シンバルには「豊か=リッチ=rich」、「枯れている=ドライ=dry」という表現もあります。

例えば、同じシンバルでも使い込んでいくと、金属疲労でだんだんと鳴りが枯れていって渋い音になっていきます。

ジャズ・ドラマーはこういう枯れて渋い、ドライな音を求めて、あえて古いヴィンテージのシンバルを大枚はたいて買ったりします。

新品のシンバルを、あえて土の中に埋めて錆びさせてしまうとかいうツワモノもいたという話もありますね。笑

ちなみに「シンバルの音が豊か=シンバル自体がよく鳴り響く」ということです。

一般には、シンバルはよく鳴り響くのが望ましいのですが、音楽のジャンルによっては、あまり鳴り響かないほうが雰囲気が出たりする場合もあります。

ドライなシンバルは、スティックの木の音も一緒に聴こえてくるので、それも魅力だったりしますよ!

基準ができたら⑤その他の表現から考える

シンバルやハイハットの音を表現する言葉は、他にも、

  • 暖かい=ウォーム=warm
  • papery=紙っぽい=クシャっとした音
  • トラッシュ感がある=ゴミ箱っぽい=trashy

など、たくさんあります。

全て紹介するときりがないので、ここまでにしますが、ドラム雑誌やメーカー・カタログなどを読んで、サウンド・サンプルなどをたくさん聴きながら徐々に学んでいってくださいね。

お店の人には「こんな感じ」で聞いてみよう!

ここまで紹介した5つのポイントを押さえていれば、自分の欲しい音を具体的に言葉で表現できるはずです。もちろん、自分で探すのも良いですが…。まずは知識豊富なお店の方に相談してみましょう!

質問文はお店にいく前に考えておこう!

複数あるシンバル・メーカーの膨大なラインナップから自力で探し出すのはかなり大変です。

ですので、先ほど紹介した5つのポイントを、言葉で表現して簡単な質問文を作ってみましょう。

私は、主に演奏する音楽ジャンルはポップスで、練習スタジオのハイハット・シンバルは、ちょっとうるさすぎるし、甲高すぎる気がしています。でも、あまり暗くて枯れた音というのも違うかな? 伸び伸びとして明るくて、豊かに鳴るのがよさそうに思います。軽く叩いて綺麗に鳴るのがいいですが何かオススメはありますか?

先ほどのポイントを意識するだけで、かなり具体的になりましたね!

このように質問すれば、店員さんもしっかりと答えてくれるはず。

それなら、音量は少し控えめ、ピッチも少し低め、でもわりとブライトで、リッチなシンバルが良いという感じですね!

よりマニアックな店員さんなら…。

「すこし軽め・薄めのシンバル」、「ブライトでリッチなものが良い」と伝えれば、

手作業によるハンド・ハンマリングで複雑な響きになったシンバルより、機械によるマシン・ハンマリングで明快な響きのシンバルの方が良いかもしれません。金属の材質も、B20という銅に錫20%が混ぜられた合金より、B8という錫の割合が8%のものの方が、明快な音が出やすいかもしれませんね。

と、シンバルの特性について詳しく教えてくれたり、

パイステの2002シリーズや、PST7などがおすすめかもしれません。もちろん、他のメーカーにもイメージに近いサウンドのモデルがあるかもしれません。

具体的なメーカーを教えてくれることもあるでしょう。

最後は必ず試打して購入を決めよう!

試打って緊張しますよね。でも安心してください。ここではハイハット・シンバルの試打の仕方について詳しく説明していきます。

試打せずに購入する人なんていない!

楽器屋に行って試打するのって、とても緊張しますよね。

僕も初心者の時、同じ気持ちでした。

変な質問や、下手くそな演奏をして「店員さんに笑われたらどうしよう…。」なんて思っていました。

ですが、間違いなくそんな嫌な店員さんはいません!

ちなみに、僕が初めてペダルを試打しに行った時は、とても良い店員さんに説明してもらえました。

正直初めは「安ければなんでも良いかな〜」と思っていたのですが、いくつものペダルを試打したことで、

  • 予算内で変える初心者用モデル
  • 予算オーバーのハイグレードモデル

の違いや、メーカー毎のクセが明確にわかるようになり、最終的に自分の肌に一番あった予算オーバーのハイグレードモデルを購入しました。

店員さんの営業スキルに負けたと言われればそれまでですが、試打をしたことで余計な買い物をしなくてすみましたし、自分の知らない商品と出会えるのはとても良い機会だと思います!

では、早速試打してみよう!

ハイハットを試奏するときは、こんなところをチェックしてみましょう!

まずは王道の3種類ハイハット・クローズと、ハーフフルオープンの状態で叩きます。

  • スティックのチップでボウを叩く
  • スティックのショルダーでエッジを叩く
  • スティックのショルダーでカップを叩く

次に、ハイハットを閉じる奏法で色々試してみます。

  • ハイハットを踏んで、そのまま閉じ、チック音を出してみる
  • ハイハットを踏んで、上下をぶつけてすぐに開き、スプラッシュ音を出してみる

試打するときは、必ずスティックは普段自分が使っているものを持っていってくださいね。スティックが変わると、シンバルのサウンドも変わってしまいますから。

さらにマニアックな試打方法

ジャズ・ドラマーが時々やる奏法ですが、ハイハットを下側から叩いてみたり、上下を逆さまにしてみたり…。

トリッキーなプレイが好きな人は、スティックトリックで試打してみたり…。

自分が出したい音だけでなく、面白い音を出すために試行錯誤している方は、以外と結構いらっしゃいますよ!

上下逆さまは特にマニアックかもしれませんが、厚くて重いボトム側をあえて上にすると、ちょっとラウドな音が出しやすくなります。興味のある方は一度やってみてくださいね!

ハイハットも揃えたら、あなたのサウンドは明確に変わる!

主にシンバルの話が中心となりましたが、ハイハットを深く知る上ではシンバルの知識が重要なので、このような形でまとめました。

そして、最後に…。

「地方在住の人で、近くに、たくさんのシンバルを在庫しているお店がない人は通販とかでもいいんですか?」

という声が聞こえてきそうなので、追記しておきます。

やはり、シンバルは直接自分のスティックを使って試奏して選ぶことをおすすめします。ですが、どうしても難しい場合はハイハット・シンバルの試奏動画をたくさん見て、各モデルのサウンドの特徴を把握した上で、外れるのも覚悟で通販で買うのも、いたしかたないとは思いますね。

地方から大都市に買いに行く交通費もバカになりませんから、どうしても買いたいモデルがあれば通販もありです。

もし、イメージと外れたシンバルを買ってしまっても、今ならネットでも楽器買取してくれるお店もありますからね。

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何はともあれ、みなさんが納得がいくマイ・ハイハットに出会えることを願っています!